私が書いているこのブログは、タイトルを見てもらってわかる通り、「ときおり」旅以外のことも書きます。(笑)
今日まさにこの瞬間がその「ときおり」です。
花金(古い!)なので、早々と退社して奥さんとディナーに出かけました。
軽く飲んで帰宅して、リアルタイムで「U18ワールドカップ スーパーラウンド 日本VS韓国」をBS朝日で観戦しました。
はい、結果は皆さんご存知の通りです。
タイブレークの末、日本4-5韓国、残念ながら若きU18侍ジャパンは痛恨のサヨナラ負けを喫しました。
精一杯、戦っての結果でありこの一戦で全てが終わる韓国チームと違って日本チームにはまだ明日が残されています。
悲観することは何もありません。
泣いている暇などないし、顔を上げないといけません。
ただ、この試合をTV観戦していて何とも言えないもどかしさもまた感じていました。
一言でいえば、「もったいない!」という思いですね。
そんなわけで、急遽、この記事を書くことにしました。
1人の野球好きの中年男性の独り言ですね。
佐々木朗希は必要だったのか?
誤解のないようにしてもらいたいのですが、佐々木君はもちろん素晴らしい投手です。
ただ、岩手大会決勝戦でもわかる通り、本人の気持ちとは別のところで残念ながら彼はまるで「腫れ物に触る」かのような扱いになってしまっています。
彼を預かる立場の大人達の難しい立場は痛いほどわかるんですよね。
将来、メジャーにも行こうかという「日本球界の宝」的な選手を預かるのは他人では決して計り知れないプレッシャーでしょう。
もし自分達の代で彼に何か故障でもさせたら?と考えるとそりゃ怖いでしょう。
今のご時世なら、今のような彼の扱いでも賛否両論巻き起こり、むしろ賛の方が多いことも容易に想像出来ます。
なので、岩手大会の決勝での判断は高校の一野球部における独自の判断、という事で問題ないわけです。
ただ、日本代表として世界大会に出場するとなれば、また話は別です。
指の血豆再発という突発性のアクシデントとはいえ、満を持して出場した試合に1イニングしか投げられないというのは、やはりWエースの一人としては物足りない。
前日に奥川君の別次元のピッチングを見せられただけに、その対比は残酷なまでに鮮烈だ。
でもどうでしょう。
今回は指の血豆という原因ではあるが、やはりU-18首脳陣の中にも大船渡高校首脳陣と同様な「腫れ物に触る」的な遠慮が醸し出されているのだとしたら、それはもう戦力としては計算できないという事です。
一選手がもし「お客様」になってしまったとしたら、一人の枠を使わずに放棄した事になります。
ただ、このあたりはテレビ局やスポンサーさん達の意向もあるでしょうから難しところでしょうか。
でもですよ、だとしたら今大会での西君や飯塚君、宮城君の起用法はどうなのでしょう。
佐々木君の存在、その扱いが彼らにしわ寄せとなってはいないだろうか。
佐々木君の輝かしい未来はもちろん大切にされるべきでしょう。
しかし、それと同じように西君らの未来も守られねばならない。
そのあたりも含めて、ベンチワークにやや疑問を感じざるを得ません。
もう一度言いますね。
佐々木君個人には何の問題もありません。
彼の存在が仲間を奮い立たせ、周囲の関心を呼び、選手達のモチベーション向上につながっていることでしょうから。
これはもう、周りの大人達の問題です。
彼自身はチームの力になりたいと無理をするでしょうから。
それにしても、今後の彼の起用法(投げられるのならば)は難しいですね。
1イニングでも投げられるのならば、先発ではなく後ろに持っていく方がいいでしょう。
今日の試合を見ても、最後はやはり力で押し切れる三振の取れる投手が必要です。
ぜひ再度、佐々木君自身が満足のいく投球が出来る事を期待しています。
守備の乱れは人選ミスが原因か?
今日の試合を見ていて何が悔しいかって、失点5の内容ですよね。
ヒットで失点しているわけではないのですから!
送球ミスで3失点、押し出しで1失点、犠牲フライで決勝点
どうです、悔しいですよね。
石川君のエラーとされる同点に追いつかれる送球エラーにしても、正直ファーストが何とか止められなかったのかなと見ていて感じました。
ファーストを守っていた韮澤君は本来はショートを守っている選手です。
どうでしょう、本職のファーストだったら違った展開になったかもしれません。
もちろん、石川君も韮澤君も全力でプレイした結果で責められるべきではありません。
ただ、この代表チームが結成された時から、選抜選手の偏重は指摘されていましたね。
内野手、しかもショートばかりの選出、外野手、捕手の少なさ・・
サッカーもそうですが、現代の戦い方としてはユーティリティープレーヤーが好まれる傾向がありますから一概には批判する事は出来ません。
現に、外野に回った西君や宮城君の素晴らしい返球などを見るとなるほどと思いますからね。
これはもう、永田監督を始めとする首脳陣の描くスタイルに適合する選手を選抜したのでしょうから外野がとやかく言うのは意味がありませんね。
しかし、そうであるならば結果を出さねばいけません。
言い訳もできないわけです。
そのあたりは、永田監督も自分の責任、とはっきりおっしゃっているのでしっかり覚悟は持っているという事でしょう。
明日からの戦いに期待したいですね。
まだ終わっていないのですから。
この試合の2つのキーポイント
私が感じたこの試合の2つのキーポイントがあります。
それは8回表の日本の攻撃と、10回表のタイブレークで2点勝ち越し後の走塁です。
勝負の世界に「たられば」が意味を持たない事は重々承知ですが、どうしてもこの2つのシーンが残念でならないのです。
おそらくテレビを見ていた多くの方がそう感じたのではないでしょうか。
8回表1アウト満塁、宮城君の打席
2番の武岡君がファーストゴロで倒れた後、3番韮澤君のヒット、4番石川君、5番西君のフォアボールで1アウト満塁。
打席は6番の宮城君の場面ですね。
2点を先行し、ここで1点でも取れば試合の流れはかなり日本に有利になる重要な局面でした。
宮城君はバットコントロールも思い切りも良いバッターで十分期待が持てる場面でした。
しかし結果は残念ながらピッチャーゴロでダブルプレーと最悪の結果となりました。
このピッチャーゴロにしても少しでもコースがずれていたら内野安打になったかもしれない微妙なゴロでした。
その後の、韓国チームにこうしたゴロが逆に良いコースに飛んでチャンスを広げた場面を見ると今日は残念ながら日本の日ではなかったのかもしれませんね。
ここで1点が取れなかったことは後々、大きく選手たちにプレッシャーとなってのしかかったことでしょう。
10回表、武岡君タイムリーヒット後に3塁アウト
タイブレークは裏の攻撃である韓国チームが有利です。
なので、表の日本としては最低でも2点以上を取っておきたいところです。
出来ればクリーンアップですから大量得点がベストです。
これまで打撃不振だった2番武岡君の気持ちの入った素晴らしいタイムリーツーベースヒットが出て、2点を勝ち越し!
と、ここまでは上出来だったのですが、武岡君が一気に三塁を狙ってアウトになってしまいました。
2点をたたき出してくれた武岡君には申し訳ないのですが、あえて言わせてもらえるならば、この場面では自制してほしかった。
アグレッシブな走塁はもちろん非難されるべきものではないし、彼らしいのですがタイブレーク、しかも表の日本であること、またこの後クリーンアップが控えるとなれば、やはり自制するべきだったと思います。
次の3点目こそが表であるハンデを軽くし、10回裏に相当なプレッシャーと戦わねばならない投手陣を勇気づける点差となったのだから。
また、自らの送球ミスで相当モチベーションが上がっている4番の石川君にも打席を回すことができたのです。
これは明日からの試合も考えれば、やはり石川君にもう一打席チャンスを与える選択をすべきだったと考えます。
ただ、攻めた結果の事ですから武岡君を責める事はもちろんお門違いです。
今後の糧にしてくれればいい事ですね。
様々な思いはあるが韓国は良きライバル
現在の日韓関係を考えると、無事試合が終わって良かったと思います。
選手たちは十分、試合に集中して熱戦を見せてくれました。
地元開催、また負ければ終わりというプレッシャーの中、韓国チームはよく粘ったと思います。
特に、終盤の選球眼の良さは日本の質の良い投手陣も苦しんだと思います。
ここは素直に、相手チームを称えましょう。
試合中にも、ヘルメットにデッドボールを受けた選手に帽子を取って謝る日本の投手に、ヘルメットを取って大丈夫といった感じで答える韓国選手の姿が見られました。
国と国、政府と政府、難しい関係性はもちろんありますし、今後も続くでしょう。
これはすぐに解決出来る問題でもありませんし、すぐに解決すべき問題でもないでしょう。
ただ、対国家、対政府、以外の多様性のある交流、チャンネルはいくつか維持する必要はあります。
今回の若い選手達が見せた試合を通じてもわかるように、スポーツはスポーツ、エンタメはエンタメ、グルメはグルメ・・
そういった是々非々な関係性は重要ですね。
結局、最後は「人対人」ですから。
様々な意見や風評、雰囲気に流されることなく、今回の不穏な日韓関係、あるいは日米関係を通じて、日本国民一人一人が自分の考え、意見をしっかりと持つ良い機会になればいいですね。
さて、明日はオーストラリア戦ですね。
こちらも強敵ですが、気持ちを切り替えて良い試合を期待しています!