日記

女子バレーW杯/韓国に逆転負け!前途多端な中田ジャパンに一言!

こんにちは、natsuです。

野球のU-18ワールドカップに続いて、韓国に悔しい敗戦です!

バレーボール・ワールドカップ女子大会第3日(16日横浜アリーナ)があり、世界ランキング6位の日本は同9位の韓国に1-3で敗れ1勝2敗となりました。

奥さんが韓国ドラマをリビングで見ていたため、寝室にあるテレビで娘と二人で見ていました。(-_-;)

韓国に1セットを取り返されたくらいからもうなんとなく「これはダメかな?」というムードがテレビの前に漂い始めました。(笑)

いうまでもなく、日本チームのコート上ではそれ以上の重さ、暗さ、虚脱感がどんよりと覆い始めていたように感じました。

この試合に関しては、全く勝てる気がしませんでしたね。

仮に、フルセットに持ち込んでいたとしても恐らく勝てなかったのではないでしょうか。

絶対的なエースのいるチームが相手では、15点先取のフルセットは分が悪い。

最初から詰んでいましたね。

期待を担って誕生した中田ジャパンですが、もう東京オリンピックまで1年となりましたが、一向に希望が見えてきませんね。

往年のクンちゃんファンであった私はとてもつらいです。( ;∀;)

ただ、これは監督、選手だけの問題ではありません。

中長期的な戦略を立てられずにずるずると無駄な時間を過ごしてしまった日本バレーボール協会の責任は重いと考えます。

バレーボール日本代表、そしてかつての天才セッター中田久美選手のファンの一人としてエールを込めてこの記事を書きたいと思います。

終わりの始まりはロンドン五輪の銅メダル!

こんなことを書いたら「何言っちゃってんの?」と怒られますかね。

でも、私は当時からそう考えていました。

シドニー五輪で初めて出場を逃し、アテネ、北京と5位が続きました。

そしてロンドンでロス五輪以来の念願の銅メダルを獲得したわけですね。

ロス五輪は江上、三屋、杉山、小高らに、大谷、廣、宮島の10代トリオ、そしてセッターとして司令塔の役割を担ったのが当時18歳の中田久美でした。

私もリアルタイムで同世代である10代の若い選手達を応援していました!

青春ですね。(笑)

中田久美、可愛かったですからね。(-_-;)

ロス五輪から始まっていた日本女子バレーの低迷

このロス五輪の時には既に、今につながる日本女子バレーの根本的な問題が露呈していました。

それでも銅メダルが取れたのは、江上のキャプテンシーと粘り強い守備、正確なレシーブからの長身セッター中田の強気な早いトス回しによるコンビ攻撃があったからこそ。

しかし時代はそれまでその速さと鉄壁な守備でかろうじてトップランナーの仲間入りをしていた日本の背中をしっかりとらえ、一気に追い越していった、そんなターニングポイントだったと思います。

世界のバレーは、これまで日本のお家芸だった「拾ってつなぐバレー」を習得し、コンビバレーすら日本をも上回る速さを身に着けていった。

ただでさえ、高さや身体能力で見劣りのする日本が、高さとパワーを兼ね備えたライバルに抜き去られるのにそう時間はかからなかったわけです。

このロス五輪以降、日本が国際舞台で活躍出来なくなったのは必然ですね。

その延長線上に、現在の日本代表があります。

テレビ局に振り回される女子バレー

もう言わずもがなですが日本女子バレーには圧倒的に「高さ」が足りません。

身もふたもない話で何ともやりきれないのですが、でもそうなんですよ。

国際舞台でまるで歯が立たなくなっても、幸い女子バレーはテレビ局にとってはお金になるコンテンツです。

毎回、日本でも大きな大会が開催されアイドル事務所、テレビ局と連携して露出を増やし財力を確保し、その実力の伴わない虚構の実態を隠しつつ人気を維持してきたのですね。

私はテレビ局と協働するのは決して悪い事ばかりとは思いません。

選手の育成、競技の普及にはやはり莫大な費用がかかりますし、テレビの影響力は絶大です。

テレビ局との連携を喉から手が出るほど欲しい、と思っている競技はたくさんあると思います。

そんな中、win-winの関係が築ける立場にあるというのはこれまでの輝かしい実績、歴史があるからこそです。

それは素晴らしいと思います。

ただ、大きな大会での日本開催、過剰なテレビ露出によるスター化は、どうしても選手自身をひ弱にしているように感じます。

また、テレビ局優先の弊害はもしかすると監督にも及んでいるかと感じます。

これまで男女ともテレビ映えを要求されているのは薄々感じていますけどね。

そうしたタレント的に扱われる事で、選手自身のモチベーションアップやバレーボールの全国普及につながる、というのならテレビさまさまなのですが、全く結果が出ていないんです。

という事は、ただ単に視聴率稼ぎ、スポンサーさんの顔色を伺うための道具にしかなっていないという事ではないですか。

テレビ局だけでなく、マスコミは少し活躍した選手をすぐにスターにしがちです。

記事にしやすい存在、画面に映しやすい存在、そんなスターを無理やりにでも作りたいのはわかりますが、一体何人に「シンデレラ」のニックネームを与えたら気が済むのか?

あと、「小さな〇〇」とか、もういらないですよ。(笑)

とはいっても簡単には切れない縁でしょうから、ポジティブにとらえていくしかないわけで、もう「全国放送されているんだから無様な姿、見せられないよ!」とでもキャプテンに言ってほしいですね。(-_-;)

それくらい、昨日の試合の選手達は覇気がなかったです。

ロンドン五輪の銅で見過ごされた根本的な問題

昨日の韓国戦を見て誰もがわかったことが1つあります。

これ小学生でも感じたと思います。(笑)

日本代表、小さいよ・・

そうです、ロス五輪以降ずっと続く日本女子バレーの根本的な問題、「高さ」です。

ここ数年の日本代表を見ても、もしかするとロス五輪当時の方が高さを意識していたような気がします。

高校生トリオと言われた大谷、廣、宮島ですが、廣は183cm、大谷、宮島も178cmありました。

加えてセッターの中田が176cmですから、少なくとも若さと高さを意識していたのは想像できます。

それから現在に至るまで、一体どこが変わったのでしょうか?

そうした流れを一度リセットし強化方針を中長期的に見直すチャンスが一度だけありました。

それはシドニー五輪最終予選で日本女子バレーとして初の出場を逃した時です。

この時は、葛和監督の選手選考にも批判はありましたが、最も非難の矛先になったのがセッターの竹下選手でした。

それは159cmという身長なので、彼女の頭上から簡単にスパイクを打たれて得点をたやすく献上してしまうことへのいら立ちだったのでしょう。

ただ、竹下選手には申し訳ないのですが、この時が最も日本女子バレーが変われるチャンスだったと私は思っていました。

おそらく協会の中にも当然「大型化」を求める勢力と従来のやり方を維持しようとする勢力で分かれていたかと思います。

何かを大きく変えるのには、一度大きくつまずく必要があります。

それにより、周囲も仕方ないか、と納得させられます。

それが、このシドニー五輪の出場権を逃した瞬間だったと考えます。

竹下選手には大変失礼なのですが「小さいセッターではもう勝てない!」、そんな声が大きくなったそのタイミングを逃してはいけなかったのです。

もちろん、その後竹下選手はセッターとして大きく成長し、ロンドン五輪の銅メダルの立役者になります。

その努力には大いに拍手を送りますし素晴らしい事とは思います。

現に、彼女のその強烈なリーダーシップは本当に今の日本代表にも欲しいくらいですよ。

しかし、大きな視点で考えた場合、やはりあそこで日本女子バレーは大きく方向転換をするべきだったのです。

そんな方向性が定まらないまま挑んだのがロンドン五輪です。

木村沙織、狩野舞子ら、高さを持った選手は出てきましたが、当時のチームの平均身長175cmというのはあまりにも小さい。

本来、木村なんかはエースポジじゃない選手だと思うんですよね。

そしてセッターは竹下選手でした。

彼女は見事、シドニー五輪予選の汚名を晴らしました。

それはそれで素晴らしいのですが、ロンドン五輪の銅メダルは決して「未来」につながる銅メダルではないように見えました。

おそらくこの銅メダルで「大型化」を求める勢力が傍流になっていったのではないでしょうか。

しかし未来を見据えた確固たる方針で構成されたチームではなかった為、その後はまた低迷期に入る。

もちろん、銅メダル獲得は嬉しいことですが、何かすっきりしない感じがしたのを覚えています。

再度、リオ五輪出場でも見過ごされた問題

ロンドンから4年後、日本女子バレーは最終予選で敗れたもののイタリアから2セット奪って勝ち点をあげ、かろうじてリオ五輪の出場を決めた。

この試合もテレビで見ていましたが、とても本番で期待の持てるチームではありませんでしたね。

むしろ同大会に出場していたタイや韓国の方がよほど良いチームに思いました。

タイは日本よりも粘り強くボールを拾えていましたし、韓国は日本が放棄した「大型化」に果敢にチャレンジしたチーム作りを既にしていました。

このチャレンジの差が、昨日の試合の結果にもつながっているのではないですか?

韓国に出来て、なぜ日本に出来ないのか?

やはり、テレビ局をバックに安定した財力を手に出来る日本バレーボール協会の怠慢としか言いようがない。

だからこそ、このリオ五輪でも出場権を逃した方が良かったとすら思いました。

それくらいのショック療法でしか目が覚めないと感じました。

この時の日本代表も昨日のチーム同様、何か覇気のない選手が多かったですね。

こうして、大きく転換する二度目のチャンスも逃して、今に至るわけです。

それでも、この時のチームには日本女子バレー待望の「長身セッター」が誕生していました。

決定力のあるエースと長身セッターは必要不可欠

現状を嘆いていても、過去を後悔しても仕方ないですね。

それでは、これから日本女子バレーが目指す道は何でしょう。

多くは望みません、取り急ぎ、この2枚のカードが欲しい!

「決定力のある、ここ一番で頼れるエース」

「ブロックにも対応出来る長身セッター」

どうです!

そんな選手、いたら苦労しない・・・

その通りですよね。

一朝一夕には出てきませんよね。

だからこそ、残念なんですよ。

東京で五輪開催ですよ、そのメリットをなぜ活かせなかったのか?

十分、東京をゴールにして選手発掘、育成、強化が図れたはずだったのですよ。

「春高バレー」に頼りっぱなしでは、世界的な選手なんて育ちません。

協会関係者がそれこそ、全国津々浦々、自分の足で有望選手を探しに行かないと。

そうしたチャレンジの姿が見えてこないのが寂しいですね。

宮下遥の成長に期待!

決定力のあるエースの登場は、東京五輪以降に期待するしかなさそうですが、長身セッターはリオ五輪で既に誕生しています。

宮下遥ですね。

彼女が登場した時は、それこそ往年の中田久美を思わせる、そんな感覚になりました。

長身、早いトス回し、その気の強さが現れた表情・・

かなり大きな期待を寄せたバレーファンも多かったと思いますが、そんなプレッシャーが重かったのか、あるいは怪我の影響か、宮下遥はその後、目立った活躍を見せる事はなくなりました。

長身といっても世界的に見れば決してそうではないのですが、それでも日本にとっては待望久しい長身セッターでした。

背の低い日本の攻撃陣を最大限活かすには早いトス回しで少しでも早く相手の高いブロックをかわす必要があります。

背の低いセッターに比べ、高さのあるセッターは高いポイントでトスが出来ます。

つまりはアタッカーに最短距離でパスを送ることが可能です。

加えて宮下はレシーブ力、サーブ力にも優れた才能を持つ選手だけに期待は大きかったはず。

中田監督になって、より大きく成長すると思われたのですが・・

想像するしかないのですが、やはりメンタル面で弱さがあったのかなと。

セッターはコート上では司令塔です。

年齢、経験に関係なく強い信念で選手達を使いこなせなければなりません。

しかし、彼女はまだ若い。

もしかするとそんな遠慮や気遣いのようなものが、彼女のセッターとしての天性の輝きを曇らせているのでしょうか。

ただ、幸いにも彼女は今回、代表チームに選ばれました。

中田監督の頭の中にはやはり「高さのあるセッター」としての宮下遥の魅力に期待するところがあるのでしょう。

東京五輪まで時間はあまりありませんが、いつ登場するのかわからない「決定力のあるエース」を待つよりも、「長身セッター」宮下遥の成長に期待するほうが現実的かもしれません。

石川真祐は期待以上!

マスコミの過剰な取り上げ方に潰されないか心配ですね。

昨日の韓国戦で初めて石川真祐をしっかり見ました。

もちろん「春高バレー」では少し見ていましたが、その時は好選手だが背が足りないのが残念、という印象のみでした。

しかし、昨日のプレーを見た感想としては「石川真祐にあれ以上の結果を求めてはいけない!」というものでした。

実際、171cmですよ。

私より小さいんですから。(笑)

凄くないですか!十分ですよ、よくやってくれたと思いますよ。

あれだけトスを続けられたら、もう限界です。(-_-;)

少し前まで「春高バレー」に出ていた選手があれだけ出来るのですから、ちょっとだけ「決定力のあるエース」の登場にも期待しちゃいますね。

先輩である黒後愛の穴はほぼほぼ埋められていると思いますよ。

しかし、佐藤さん、続けすぎですよ。(笑)

あれでは、石井も石川もつらい。

サーブレシーブは日本の生命線!

ロスにしてもロンドンにしても高さやパワーでは圧倒的に不利だったにもかかわらずづメダルに手が届いたのは、やはり死に物狂いのサーブレシーブだったと思います。

攻撃力がないのなら、守るしかないわけですから。

そんな日本の唯一の生命線だったサーブレシーブ力がもう見る影もないですね。

リオ五輪最終予選の時にはもう既にその状態でした。

もちろん、ブロック力の皆無の日本ですから思い切り上から強烈なスパイクや、そのスパイク並みのサーブが来るわけですから大変でしょう。

それでも、そこに活路を見出すしかない、そんな強化方針しかしてこなかったわけですから。

昨日の試合なんかも、セッターの佐藤選手のトスワークにかなり偏りというかバリエーションの少なさが気になりました。

だってほとんど石井か石川、ものすごくたまにミドルでしたから。

でもですよ、これあのサーブレシーブではセッターもどうしようもないかなと思います。

やはりトスを上げる前に、それなりのボールがセッターに戻ってこないと何も出来ません。

うーん、まあ今から背を伸ばせと言われても無理なのですから、せめてレシーブ力の向上は頑張ってもらいたいところです。

くわえて、セッターもどんな状態でもトスが上げられる努力をVリーグを通してしてもらいたいなと。

今後の日本女子代表に望むこと

セッター宮下遥の成長、サーブレシーブの向上・・

先に述べたように、現実的にはこのあたりに期待していますが、もうひとつ現状打破の意味を込めて新しい風を吹かせる事も大事かもしれません。

よどんだ水に波紋を広げるように、風穴をあけて新鮮な空気を入れるように・・

Bチームからの抜擢!

石川選手の活躍を見るまでもなく、先のアジア選手権で結果を残したBチームからの抜擢も考える時期かもしれません。

地元のしかもフル代表の韓国チームを破っての優勝というのはとても価値のあるものです。

たとえ韓国が地元開催でのプレッシャー、情報皆無の日本チーム相手であったことを差し引いても素晴らしい結果です。

その実績と結果を手にした選手達を使わない手はありません。

全員とはいかないでしょうが、出来るなら180cm以上の選手からピックアップしていくのはどうでしょう。

もちろん、選ばれるようにVリーグでも更なる成長を期待したいですね。

そうした新しい選手達から刺激を与えてほしいと思います。

コート上では勝負師の顔を!

昨日の試合に限らず、ここ数年の日本女子バレーを見ていて気になったのがこれですね。

なんだろう、元気がないですよね。

何も、ベンチで無駄に声を出せ!と言っているわけではないんですよ。

ただ、せめてコート上では闘う姿勢を見せてほしいなと思います。

韓国チーム、見ましたか?

なんか、気持ちで負けてますよね。

ボールを追う姿も、仲間を鼓舞する気迫も、勝負にこだわる執念も・・全部。

今、日本チームはコート上で誰がリーダーなんでしょうか?

前時代的な意見になってしまいますが、やはり「気持ち」の部分は決して小さくはありませんから。

勝負師だった中田監督はさぞ悔しい思いをしている事でしょう。

それでも、がんばれニッポン!

なんか、辛辣なことばかり書いてしまいました。(-_-;)

実際にバレーもしたことない人間に何がわかる!

ええ、おっしゃる通りなんですけど、やっぱり悔しいんですよね。

ずっと好きで陰ながら応援してきたので。

同じアジア人、しかもロス五輪あたりは日本チームより少し小柄な選手達が一生懸命ボールを拾ってつなげて・・というチームだった韓国がちゃんと大型化に向けてチャレンジしているわけですから。

そうした姿を見せてこなかった日本バレーボール協会の怠慢さに腹が立つんですよね。

選手達は成長していると思うんですよね。

古賀紗理奈なんかも随分たくましくなりましたし、石井優希なんかも上手く使ってやれればもっと点が取れるスパイカーだと思うんです。

だからこそ、日本バレーボール協会も本腰を入れてこれからの日本女子バレーの将来像をしっかり描いてもらいたいですね。

そして、東京五輪に向けては今できるベストを決して諦めずにどん欲にチャレンジして欲しいと思います。

もちろん、まだこの大会も始まったばかりです!

次の相手は17位のカメルーンですね。

気持ちを切り替えて勝負して欲しいと思います。

やはり、なんだかんだ言っても叫んじゃいますよ。

がんばれ、ニッポン!!

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natsu
まるで定年後のように突然、海外旅行に行きだした家族のブログです。今はアジアオンリーですが、そのうちヨーロッパをゆっくり旅したいと思っていますが・・ いろんな事を思いついたら書いていきます!

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