こんにちは、natsuです。
今回は高校野球の話題です。
先日行われた明治神宮大会で初優勝した中京大中京がその勢いをかってそのまま2020年の高校球界の主役に躍り出るのか?
小さい頃より中京ファンである私が中京大中京の来年の活躍を期待しながら書いていきます。
先に結論だけ言うと、春は良いところまで行くかもしれないが夏は新戦力次第、そんな予想です!
エース高橋は奥川、松坂より凄いのか?
神宮大会で完封負けを喫した明徳義塾の馬淵監督が敗戦後、「今大会ナンバーワンじゃないでしょうか」と語りました。
また松坂大輔との比較で「ストレートはこっちがいいねえ」と答えたことが話題になりました。
そんなことから中京大中京の高橋投手は平成の怪物・松坂以上なのか?と騒がれたわけですね。
またネット上ではあの星稜・奥川投手と同レベルの投手なのでは?とも書かれたりもしていましたね。
これについては、はっきり言って高橋投手はまだその二人と比べるには早すぎるという印象です。
まあ、高橋君自身も浮かれるそぶりは全くありませんからね。
当時の松坂は打たれる気配すら感じさせない!
私はリアルタイムで春夏連覇時の松坂を見ていました。
もちろんテレビ画面を通してですが、それでも「このピッチャーは打てないな~」と感じたものです。
もうフォームからして違いましたから。
綺麗なフォームでしたからね。
速球は言うまでもなくあのスライダーは打てないですよね。
しかもコントールも悪くないですから。
奥川投手にしたってそうです。
既に完成されているピッチャーですよ。
その二人に比べると高橋投手はまだまだ及びません。
ただ、伸びしろという面では高橋投手は大きな魅力があるピッチャーだと感じています。
高橋投手は飛躍的に成長している!
私の高橋評は、球速表示は出るが空振りが取れない、良い当たりをされる、ボールが真ん中に入ってくる・・
そんなややネガティブな評価でした。
もちろん、彼が1年生の時から注目をしていましたのでその成長を楽しみにしていたからこその厳しい見方ですよ。
彼が2年生になった年代の中京大中京は強い、と期待していたのですが、春は東邦に主役の座を奪われ、夏はまさかの誉に甲子園初出場を許す結果となりました。
あの試合もズルズル知らない間に点を取られていましたね。
本当にもったいなかった・・
高橋投手は確かに球速は出るものの、三振が取れないんですよね。
また打たれだすと止められない、そんな投球が目につきます。
そして新チームで迎えた県大会、東海大会では良い時と悪い時がはっきりしていました。
東海大会の準決勝、決勝とピリッとしませんでしたね。
140キロ後半のストレートで空振りが取れないというのはやはり球の伸びや質に問題があるのかな?とそんな感じで見ていました。
なので神宮大会でも来年のドラフト候補だと高橋投手が騒がれていても、内心やばいんじゃないかなと心配していました。(-_-;)
しかし!
見違えるような高橋投手のナイスピッチング!
全国デビューとなった明徳戦、最初のバッターに2ベースを打たれた時には「やはり」と思ってしまいました。(笑)
高橋君、ごめんなさい!(-_-;)
しかし、その後をぴしゃりと抑えなんと7回コールドで完封です。
いやあ驚きました。
何が、というと高橋投手のストレートの威力にです。
この時期にあれだけ簡単に148キロのストレートを出し、しかもコンスタントに140キロ代中盤をキープするというのは凄い事です。
それ以上に驚いたのが、そのストレートの質の向上です。
夏の予選、秋の県大会、東海大会と比べて格段にストレートの質が良くなっていました。
あれだけ空振りが取れないな~と思っていた高橋投手のストレートでしたが見違えるように明徳打線から空振りを奪っていました。
特に外角高めに威力がありましたね。
ストレートが良くなったおかげで変化球で三振が取れるようにもなりました。
天理戦では真ん中に球が寄ってしまう悪い癖が出て甘い変化球を長打されていましたが、それでも速球の威力は際立っていました。
課題のメンタル部分でも決勝の健大高崎戦では打たせて取るピッチングで粘り強さも見せてくれました。
ほんのわずかな期間でこれだけの成長を遂げる、若さとはやはり素晴らしいですね。
まだ粗削りの部分はありますが、好素材なことは間違いなく一冬越してどれだけ伸びるのか楽しみです!
中京大中京の強さは経験豊富なセンターラインにあり!
県大会、東海大会、明治神宮大会と大会前から「優勝候補」と言われ、その通り優勝してしまう2019年秋の中京大中京。
その強さは一体どこにあるのか?
私はずばり「経験豊富な強力なセンターライン」にあると考えます。
というか、これには中京ファンは異論のないところでしょう。
この世代の中京大中京は強い!そんな評判だけ独り歩きをしていた感がありましたが、明治神宮大会で実際にその試合を見て全国の高校野球ファンも感じるところがあったのではないでしょうか。
高橋、印出のバッテリー、ショートの中山、センターの西村、この4人は実に夏の大会で既にバリバリのレギュラーで主力メンバーでした。
高橋、印出に限っては1年生から試合に出ています。
また中学生時代から名の知られた選手達でもあります。
でもそんな選手が揃っていても誉に負けちゃったんですから野球というのは奥が深いですね。
そんな経験豊富なセンターラインがそのまま新チームに残っているわけですから弱かろうはずがありません。
当然、本人達も秋の日本一は通過点と考えている事でしょう。
中山礼都は走攻守揃った超注目のショート!
神宮大会でもノーエラーだった堅守の中京大中京ですが、中でも注目はショートの中山選手でしょう。
この選手はとにかくバッターボックスでも守備でも雰囲気があります。
守備では落ち着きが半端ない。(-_-;)
そして難しい当たりでも涼しい顔して処理をする、その姿が憎らしい。(笑)
彼の守備を見るだけでも中京大中京の試合は価値があると思います。
また打撃も巧みなバットコントロールが素晴らしい。
バッターボックスに立った雰囲気がいかにも打ちそうオーラが漂っているんですよね。(笑)
来年の選抜はぜひ中山選手に注目してください!
西村友哉は超攻撃型のトップバッター!
名門・中京大中京といえば「中京野球」と言われるように「そつのない野球」のイメージが伝統的にあると思います。
ただ、この世代の中京大中京のトップバッター西村選手はシュアで力強さも兼ね備えた強打者です。
この超攻撃的なトップバッターで勢いをつけて強力な上位打線でたたみかけるのがこの世代の中京大中京の特長です。
ややムラのある印象があるのですが、勢いに乗った時の彼は凄いのでぜひ甲子園でも暴れてほしいものです。
印出太一のリードがカギを握る!
印出選手も1年生の時から注目を集めた大型捕手です。
印象としてはもう少し強打者として伸びてくれるのかな、と思っていたんですけどね。
まあそれだけ、キャプテン、キャッチャーとしてチームをまとめるというのは大変だということでしょう。
それでも経験豊富な彼がどっしりとチームの要としていてくれる事はとても大きいと思いますね。
あとはここぞ!という時に4番の役割をしてくれれば十分です。
そしてなんといっても高橋投手という世代を代表するエースを抱えるだけにそのリード面における成長に期待したいと思います。
彼の成長がそのまま2020年の中京大中京を占うといっても過言ではないでしょう。
東海大会、神宮大会とやや外角に偏り過ぎなリードが目立つような気がしました。
また大事な局面での変化球の選択が多かったかなという印象です。
このあたりは高橋投手との付き合いも長いので何か考えがあっての事でしょうが、今回の明治神宮大会優勝で高橋投手はかなり研究されてくると思うのでリードの選択の幅を広げてくれるといいですね。
秋の王者・中京大中京の弱点は?
2019年秋の日本一に輝いた中京大中京ですがもちろん弱点もあります。
県大会、東海大会と見てきて個人的に私が思った中京大中京の弱点をあげていきますね。
ずばり、下位打線の弱さです。
強力な上位打線と比べて脆弱な下位打線
西村、中山、印出とタレントを揃えた上位打線と比べると5番以降にやや力不足を感じます。
この上位打線で点が取れないと少しやばいかな?と思う試合も見られました。
このあたりが、いまひとつ中京大中京を強力打線と言い切れないところなんですよね。
しかし、この神宮大会では注目された上位打線の3名がやや不調だったのとは逆に2番の中嶌選手を始め、南谷選手、桑垣選手らが活躍しましたね。
これはいい意味で誤算でした。(笑)
皆、身体はそんなに大きくありませんが、しっかりバットが振れていました。
個人的には1年生の桑垣選手に期待しています。
どっしりとした体形で打球も力強いですからね。
下位打線がこれだけの活躍を見せてくれれば選抜では胸を張って強力打線と言えますね。
左のエース・松島元希の成長が不可欠!
弱点というより、このピースが埋まったら強力なストロングポイントになります。
松島投手は小柄だが140キロ後半のストレートが魅力なサウスポーです。
ときおりビシッと決まるストレートには魅力があるのですが、やや制球力がよくない印象です。
良いものを持っているだけにコントロールの精度を上げてほしいですね。
理想としては秀岳館の田浦投手のようなイメージですね。
ぜひ空振りが取れる変化球を磨いてほしいですね。
松島投手が成長する事が春夏連覇を狙う中京大中京のカギだと思います。
中京大中京のライバルは?
2019年秋は中京大中京が日本一となりましたが、それがそのまま真の実力かというと決してそうではありません。
ご存知の通り、秋の明治神宮大会は多分に新チームの力試し的な要素があります。
また冬に向けての課題発見、新戦力の見極めなど、チームによって様々なとらえ方をしているでしょう。
そんなわけで神宮大会で優勝したからといって中京大中京が現時点での頂点に立っているわけではないのです。
各地方大会で敗退した高校の中にも神宮大会に出場したチームと遜色ない力を持った、あるいはそれ以上の高校などたくさんいるでしょうから。
その中では、やはり大阪桐蔭、履正社、東海大相模あたりは力があると思われます。
神宮大会出場の中では、仙台育英、天理、星稜なども強力な相手です。
経験値の高い明石商業は中森投手に続くピッチャーが急務でしょうか。
まあ看板打者の来田選手の活躍次第というところもありますかね。
ただ、こればっかりは一冬超えてみなければわかりませんね。
まとめ:春はチャンスありだが夏は・・・
まとめです。
これまでの傾向からすると春の選抜は時期的に見ても投手力が打力を上回ります。
まだ打者が投手の投球についていけていない。
今年の選抜を見ても急造投手にも関わらず東邦・石川の内外角の低めにコントロールされた変化球を各チームが打てませんでした。
それを考えると球に力があり、かつ低めにきちっと変化球をコントロール出来る制球力のある投手を抱えるチームが有利です。
同時に春は試合間隔もあきますので少数失点で切り抜ける守備力の高さも必要だと考えます。
つまりは高橋投手の成長次第では中京大中京は優勝候補として当然名前があがるでしょう。
では印出キャプテンが掲げる「春夏連覇」はどうかというと、夏は全くわからないというのが今の感想ですね。(-_-;)
というのも、春と違って夏を本番としてチーム作りをしている高校もあります。
また春にはいなかった1年生が入部してきます。
最近の傾向だとこの新戦力である1年生の活躍が大きくチーム力を変えます。
毎年、中京大中京にも有力な新入生が入ってきますので新戦力次第では「春夏連覇」も見えてくるかもしれませんね。
とにもかくにも、まずは怪我なく選抜を迎えらえるようにして欲しいと思います。
久々に立て襟の伝統のユニフォームに戻した強い「中京」が甲子園で躍動する姿を期待しましょう!